持ち上げない介護、在宅へ 市民研修、地域ぐるみで 日本ノーリフト協会代表理事 保田 淳子 さん
持ち上げない介護の普及に先駆的に取り組んできた日本ノーリフト協会代表理事の保田淳子さん。地元神戸市の助成で昨年12月14日行った講習のタイトルは、「介護は突然やってくる」。タイトルにひかれてやってきた人は、腰に負担をかけない介護の考え方や、スライディングシートやリフトなどの福祉用具の使い方の説明に最初はけげんな表情を浮かべるという。
「病院で『新しいバスタオルを持って来て下さい』と言われたら間違いなく移乗用。無理矢理引っ張られたり、抱えられて、痛い思いをする。ずっと続けると身体が変形してしまいますとお話すると最後は熱心に聞いてくれます。寝たきりになってしまって、家でみることは難しいと思っていたけれどこんな方法もあるんですね、という感想もありました」。(シルバー新報2018年1月19日号)