ヘルパーの賃金増に手当を NCCU調査 時給制の賃金水準に警鐘
日本介護クラフトユニオン(久保芳信会長)は1月31日、昨年8月時点の組合員の賃金実態調査結果を公表した。月給制組合員は平均24万4206円で、同年3月に比べて4千円(1・7%)上昇、時給制組合員は14万4762円で、同じく1・7%上昇していた。NCCUは、深刻な人手不足の中、処遇改善加算に頼らず従事員の賃金に回す事業者が増加傾向にあると評価しつつも、国の処遇改善加算の仕組みは不足感の大きいホームヘルパーの賃金に重点的に手当てする内容になっていないとして、改善の必要性を訴えた。
調査は、昨年9~10月に、組合に加盟する月給制・時給制の組合員8325人を対象に実施。3744人(回収率45%)から回答を得た。回答した組合員が従事している職種は、月給制・時給制とも入所系介護員が最も多く(26・8%、27・5%)、次いで月給制ではケアマネジャー(13・4%)、時給制では訪問系介護員(26・1%)だった。有料老人ホームの増加が入所系介護員の増加につながっていると分析した。 (シルバー新報2019年2月1日号)