リハ、認知症、栄養を優先 厚労省 CHASEデータ収集をモデル実施
介護のエビデンスとなるデータベース(CHASE)の構築を目指している「科学的裏付けに基づく介護に係る検討会」は9日、256項目もあるデータ収集項目に優先順位をつけ、まずリハビリ、栄養、認知症の3分野でデータベースの構築をスタートさせることを了承した。収集するデータは科学的測定が可能なものとし、現場に負荷がかからないように加算の算定で要件となっている項目などすでに収集している情報を集めること、国際的に比較が可能な評価項目を用いることを基本的な原則とする。専門教育を受けていない介護職では信頼性のあるデータをとることができないという指摘もあり、専門家の関与の在り方などについて次回、ヒアリングを行う。夏までには初期仕様を完成させ、現場で問題なく使えるか使用してみるモデル事業を実施し、さらに精査する方針だ。(シルバー新報2019年5月10日号)