ケアリンピック武蔵野2019 在宅でも「持ち上げないケア」 最優秀賞を受賞
在宅でも持ち上げません──。東京都武蔵野市で11月23日に開かれた「ケアリンピック武蔵野2019」の演題発表で同市福祉公社ホームヘルプセンター武蔵野が発表した「ノーリフティングケア」が口演部門の最優秀賞に選ばれた。 きっかけは、難病で右手の親指と人差し指しか動かない25歳男性の入浴介助の依頼があったことだ。前の事業所では抱え上げて介助した男性ヘルパーが腰痛を発症し、サービスができなくなった。男性宅には、浴室まで天井走行リフトが導入されており、ホームヘルプセンター武蔵野ではこれを活用することにした。導入にあたっては、市の住宅改修福祉用具相談支援センターで反復継続して研修を実施、ヘルパーが初めて読んでも理解できる手順書を作成した。(シルバー新報2019年11月29日発売号)