医師養成数増加後の医師数の変化に関するレポート、医師数の推移を概観 日医
日本医師会は5月13日、日医総研リサーチレポートNo.126として、医師養成数増加後の医師数の変化に関するレポートを公表し、医師養成数増加に転じた後の2010年から2020年にかけての変化を中心に、医師数の推移を概観した。
2010年から2020年にかけて医師数は44,574人増加し、その8割は病院で増え、病院医師は35,508人増加し、診療所医師は7,761人増加した。病院では内科の専門分化が進み、消化器内科(胃腸内科)が2,950人、麻酔科が2,552人増加した。 診療所では主に精神科、皮膚科、腎臓内科、糖尿病内科、眼科、整形外科、美容外科などの診療科で増加した。内科系の医師は絶対数は多いものの、増加の伸びは緩やかになり、診療所医師全体に占める割合は低下している。
病院の常勤医師の割合は全国平均で89.5%、人口10万対医師数の多い西日本と東京都などで低く、診療所の常勤医師の割合は全国平均で88.7%、東京都では 84.5%で最も低く、非常勤で兼業している医師の割合が高い状況となっている。 2022年度の医学部入学定員は81大学9,374人となり、医師養成数増加前の2008年(7,793人)に比べて1,581人増加した。
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