サ高住の課題をシステムで解決!4つの導入メリットと選定ポイントを解説
2023.10.03
サ高住の運営は、夜間の見回りや交代制勤務による情報伝達など、効率すべき業務が多く存在します。
さまざまな課題を抱えるサ高住ですが、システムを導入すれば課題を解消することが可能です。
サ高住の課題に対する打開策を探している方は、「サ高住システム」の導入を検討しましょう。
この記事では、サ高住システムを導入するメリットやシステムの選定ポイントを詳しく解説します。
サ高住の運営で生じる課題についても解説しますので、最後まで読んで課題解決に向けて対策してください。
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目次
サ高住とは?
サ高住とは「サービス付き高齢者住宅」の略称で、高齢者が居住する賃貸物件を指します。
平成23年10月20日に「高齢者の居住の安定確保に関する法律」が改正され、「サービス付き高齢者向け住宅」の登録制度が国土交通省・厚生労働省の共同事業として創設されました。
バリアフリー構造の住宅に、安全確認や生活相談を担当するスタッフが常駐しているため、高齢者が安心して暮らせます。
近年は高齢化が進行していることもあり、全国的にサ高住の利用率が向上しています。
こうした背景から、要介護4・5の利用者を受け入れる施設も増加傾向にあります。
サ高住の運営で生じる課題
サ高住を運営するためには、解決すべき課題を明確化することが大切です。
課題を解決するためには、サ高住の運営で生じる課題を確認しておきましょう。
サ高住の運営で生じる課題として、次のようなものが挙げられます。
- 利用料金の計算や事務作業が煩雑化する
- 従業員のタスクが増えて負担が大きい
- 従業員の交代時に十分な引き継ぎができていない
- 売上情報や居室稼働率などの経営状況が見えづらい
それぞれの課題を確認して、自施設で生じている課題を明確化してください。
利用料金の計算や事務作業が煩雑化する
サ高住を運営していると、利用料金の計算や事務作業が煩雑化します。
賃貸契約の家賃や管理費だけでなく、各種介護サービスである有料オプションが追加されるため、利用料金の計算が難しいです。
各種サービスの利用回数に応じて料金を計算する必要があり、入居者が多いサ高住では事務作業にかかるリソースが多くなります。
入居者1人ひとりの利用料金を計算していけば、事務作業に膨大な時間がかかってしまいます。
そのほかにも要介護者のバイタルチェックや、従業員のシフト作成など業務は多岐にわたりますので、できるだけ少ないリソースで運営する打開策が必要です。
従業員のタスクが増えて負担が大きい
サ高住の運営で生じる課題として、従業員の負担の大きさがあげられます。
先ほど紹介したとおり、サ高住の運営には膨大な事務作業が必要となるため従業員のタスクが増えやすいです。
実際、国土交通省の調査によると、サ高住を運営して感じた課題として、以下の理由が多くみられました。
- 見守りの回数が増えたため、職員の負担が重くなった
- 生活相談の回数が増えたため、職員の負担が重くなった
- 他の生活支援サービスの回数が増えたため、職員の負担が重くなった
事務作業だけでなく、要介護者の見守りや生活相談など、従業員が日々行う業務は多岐にわたります。
なかでも、要介護者の生活支援を行うサ高住では、充実したサービスを提供するため従業員の負担が大きくなりやすいです。
従業員の負担が多くなりすぎると、離職や休業につながる可能性があるため、タスクを軽減して快適に仕事ができる職場づくりが求められます。
従業員の交代時に十分な引き継ぎができていない
サ高住の運営で生じる課題として、従業員の交代時に十分な引き継ぎができていないことがあげられます。
多くのサ高住では要介護者を介助するため24時間体制で従業員を配置しています。
現状も、引き継ぎ作業をしていますが、ルール化が難しく担当者ごとに内容のばらつきが生じています。
従業員同士の引き継ぎが不十分では、サービスの品質悪化やトラブルの発生にもつながるため改善が必要です。
売上情報や居室稼働率などの経営状況が見えづらい
サ高住を運営する際の課題として、売上情報や居室稼働率などの経営状況が見えづらいことがあげられます。。
サ高住の運営は、見守りや生活相談を担当する従業員が介護サービスを提供するため、経営層は売上情報を把握しにくいです。
サービス利用回数ごとに売上が変動するため、居室状況から正確な売上予測を立てられません。
売上や入居情報が日々変化するサ高住では、経営状況を可視化しにくい課題が生じます。そのため、サ高住システムを運営する上で経営状況を可視化する打開策が必要です。
課題解決に効率的な「サ高住システム」とは?
サ高住の課題を解決するためには「サ高住システム」がおすすめです。
サ高住システムとは、サ高住を運営するにあたって必要な業務を効率化するシステムのことです。
サ高住システムには、運営業務を効率化するための次のようなシステムが備わっています。
- 書類作成
- データ計算・分析
- 予定管理
- 記録管理
- 請求管理
- センサーやカメラ、バイタルによる要介護者の容態チェック
- オンラインビデオ通話
上記のようにサ高住システムで備わっている機能はさまざまです。
煩雑化した事務業務を効率化するだけでなく、介護現場における情報共有もオンライン上で行えるなどメリットが多いです。
利用者の家族ともオンラインでコミュニケーションが取れるため、スムーズな情報共有を実現できます。
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サ高住システムを導入するメリット
サ高住システムを導入するメリットは、次の通りです。
- 夜間の見回りや事務作業など業務タスクを軽減できる
- 業務負担の軽減により従業員の定着率向上が期待できる
- 従業員間の情報共有がスムーズになる
- 非対面でも利用者家族とスムーズなコミュニケーションが可能
- 入居率を集計・分析し経営改善ができる
サ高住システムを導入するメリットを確認して、自施設で導入すべきか検討してください。
夜間の見回りや事務作業など業務タスクを軽減できる
サ高住システムを導入するメリットは、夜間の見回りや事務業務など業務タスクを軽減できることです。
サ高住システムを導入すれば、センサーによるバイタル通知など遠隔で要介護者の行動パターンや状態変化を把握できるため、夜間の見回りは不要になります。
またシステム上で事務処理ができるようになり、入居者のデータと紐づけて利用料金の計算を自動化して請求書を作成することも可能です。
サ高住の運営にかかっていた膨大な業務タスクを軽減できるため、空いたリソースを他業務に回してより質の高いケアサービスを提供できます。
業務負担の軽減により従業員の定着率向上が期待できる
サ高住システムを導入すれば、業務負担を軽減できるメリットが挙げられます。
業務負担の軽減により、従業員の定着率向上が期待できる点はさらなるメリットです。
従業員のタスクが増えて負担が大きくなれば、日々の業務に心身が疲弊して離職につながる恐れがあります。
そのため、企業としては従業員の負担を軽減するため、サ高住システムを導入して業務効率を向上させることが重要です。
業務効率を向上させて従業員のタスクを軽減できれば、より働きやすい職場となり定着率の向上が期待できます。
人材不足や離職率の高さが課題になっている企業は、サ高住システムを導入して従業員の定着率を向上させましょう。
従業員間の情報共有がスムーズになる
サ高住システムを導入するメリットは、従業員間の情報共有がスムーズになることです。
システム上に業務の進行状況を記録し、利用者の介護レベルやケア内容を記載しておけば、クラウド上から従業員間の情報共有ができます。
昼夜勤の交代時に十分な情報共有ができていなかった場合でも、システムを通してケア記録を確認できるためスムーズな情報共有を実現可能です。
その他にもスマホやタブレットとシステムを連動させれば、見回りや外出中でも従業員間でスムーズなコミュニケーションが取れます。
場所を問わずに利用者情報やケアプランを確認できるため、業務効率の向上につながります。
非対面でも利用者家族とスムーズなコミュニケーションが可能
サ高住システムを導入すれば、非対面でも利用者家族とスムーズなコミュニケーションが可能です。
従来の方法では、利用者家族とのコミュニケーションを電話やメール・対面での面談で行うケースが主流でした。
しかし対面でのコミュニケーションが移動に費やす時間やタスクが生じ、電話やメールでは顔が見えないコミュニケーションなので十分な意思疎通ができない可能性があります。
サ高住システムでは非対面でのビデオ通話機能や、ケアプランの共有機能などが備わっているため、利用者家族に安心を与えられます。
システムからこまめにケア状況や計画を確認できるため、利用者家族は離れていても安心して要介護者を任せられるのです。
サ高住システムを導入すれば、非対面でのスムーズなコミュニケーションを実現できるため、顧客満足度の向上が期待できます。
入居率を集計・分析し経営改善ができる
サ高住システムを導入するメリットは、入居率を集計・分析ができることです。
システム上で入居率の集計・分析が簡単にできるため、経営改善に活用できます。
利用者が入居した時点で、利用者情報をシステムに登録しておけば、サービス利用毎に売上を自動計算できます。
入居稼働率を一目でわかるよう可視化できるため、データを分析して経営改善が可能です。
より入居稼働率を上げて売上を向上させるために、サ高住システムを活用して必要なデータを集計・分析しましょう。
サ高住システムを選ぶポイント
サ高住システムを提供している企業・メーカーはさまざまです。
多種多様なシステムが存在する中で、自施設に合ったサ高住システムを選ぶために次のポイントを確認しておきましょう。
- 目的や課題に合ったシステムを選ぶ
- 予算に合ったシステムを選ぶ
- アフターフォローが充実したシステムを選ぶ
それぞれのポイントを把握して、システム選びの参考にしてください。
目的や課題に合ったシステムを選ぶ
サ高住システムを選ぶ際には、まず目的や課題を明確化することが大切です。
目的や課題に合ったシステムを選ぶことで、自施設の課題を改善し目的を達成できます。
サ高住システムの導入で失敗しやすい例として、機能が多いシステムを導入して使いこなせないケースが挙げられます。
不必要な機能が備わったシステムを導入しても、自施設の課題や目的に合っていなければ導入コストがムダになります。
まずは自施設が抱える課題を明確化し、達成すべき目標を定めてからシステム選びを行いましょう。
予算に合ったシステムを選ぶ
サ高住システムを選ぶポイントは、予算に合ったシステムを選ぶことです。
利用するサービスに応じて料金が変動するシステムもあるため、必要な機能だけを使用した際のコストを算出しておく必要があります。
予算内でサ高住システムを選ぶためには、複数社に見積もり依頼をして比較検討しましょう。
サ高住システムを提供しているメーカーに問い合わせると、利用したい機能や導入するシステムのランクから見積もりを査定してもらえます。
できるだけ複数社の見積もりを比較することで、予算内で自施設に合ったサ高住システムを探しやすいです。
メーカーの担当者と相談して予算内でサ高住システムを導入する方法がないか、訪ねてみるのも1つの手です。
アフターフォローが充実したシステムを選ぶ
サ高住システムを選ぶ際には、アフターフォローが充実したシステムを選ぶことが大切です。
サ高住システムを導入しても操作方法が分からなければ、余計に事務業務に費やす時間がかかってしまいます。
せっかく業務効率を向上させようと、サ高住システムを導入しても余計に業務効率を低下させてしまえば本末転倒です。
サ高住システムを導入して適切に運用するためには、疑問や質問を解決するアフターフォローが求められます。
運用にあたって生じた疑問や課題を解決するために、カスタマーサポート機能やチャットボット・Q&Aページが充実したシステムを選びましょう。
なおアフターフォローの充実度を確認するため、カスタマーサポートの対応範囲や対応時間を調べておくと、システム選びで失敗しにくいです。
サ高住と聞くと「元気な方の住まい」という認識をお持ちの方もまだまだ多いのではないでしょうか。しかし、近年のサ高住では重度者の対応(看取りなど)も求められ始めています。
多くのサ高住では、自施設の介護サービスを併設しています。スタッフはサ高住と介護サービスの兼務で勤務するスタイルが殆どです。したがって、サ高住システム導入にあたっては、併設介護サービスとの連動も重視する必要があります。
また、サ高住など居住系のサービスでは、退去後に新入居者が入居するまでのリードタイムを如何に短くするかという部分が、高入居率を維持するために重要です。こういった入退去の管理にシステムは必要不可欠といえるでしょう。施設オペレーション改善や入居率アップのため、自施設にあったシステムを早めに導入していきましょう。
サ高住システムを導入するならワイズマンにおまかせください!
多種多様なサ高住システムの中から「どのシステムを選ぼうか」悩んでいる企業は、ワイズマンの「サービス付き高齢者住宅向けソフト」を導入しましょう。
ワイズマンの「サービス付き高齢者住宅向けソフト」では、ベッドセンサー・バイタル・ナースコールをシステムに連携して一括管理できます。
夜間の見回りに費やすリソースを軽減し、事務業務を効率化して従業員の負担を軽減できるため、定着率の向上につなげられます。
他にも、非対面での利用者家族とリアルタイムコミュニケーションを実施したり、入居稼働率を集計・分析したりする機能が満載です。
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サ高住システムを導入して現状の課題を解決しよう!
サ高住システムを導入すれば、煩雑化した事務業務や従業員の負担を解決できます。
現場のリソースの多さや経営改善の必要性など、サ高住システムを運営するにあたっての課題は多いです。
サ高住システムを導入すれば、夜間の見回りや事務業務を効率化して従業員の負担を軽減できます。
さらに入居稼働率を集計・分析して経営改善に役立てたり、リアルタイムで利用者家族とコミュニケーションが取れるため、汎用性が広いです。
サ高住システムはさまざまなメーカー・企業が提供していますが、これから導入を検討している企業はワイズマンの「サービス付き高齢者住宅向けソフト」がおすすめです。
監修:伊谷 俊宜
介護経営コンサルタント
千葉県佐倉市出身。大学卒業後、教育サービス業界に入社したが、障がい者との交流を機 に「高齢や障がいを理由に、不当な差別を受けることのない社会を作りたい」と、介護事業者の門をたたいた。これまで、数々の特別養護老人ホーム、 グループホーム、デイサービスの立ち上げ、運営に参画。現在は、“現場第一主義!”を旗印とし、高齢者住宅、デイサービスを中心に「人気の施 設づくり」を積極的にサポートしている。