介護請求ソフトで何ができる?導入効果と選定時のポイントを解説

2023.10.03

介護に関する事務業務のリソースを削減するためには、介護請求ソフトが効果的です。
介護請求ソフトは、請求業務を効率化し従業員のリソースを軽減するなど業務課題の打開策となります。

この記事では、介護請求ソフトの主な機能や導入するメリットを詳しく解説します。
介護請求ソフトを選ぶ際に重視すべきポイントも併せて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

介護請求ソフトとは?

介護請求ソフトとは、名前通り「介護に関する請求業務を効率化するソフト」を指します。

介護サービスは、料金の1〜3割が利用者負担となり、残り7〜9割が介護保険給付でまかなわれる仕組みです。
介護施設では介護サービスで生じた料金の7〜9割を、国保連に請求するための事務業務が発生します。

介護請求ソフトを利用すれば、基本情報と利用サービスの実態を入力するだけで、請求金額を自動計算してくれるのです。
さらに給付費請求書・明細書、利用者負担金などの請求書を発行できるため、国保連への請求業務にかかるリソースを軽減できます。

介護請求ソフトの主な機能

介護請求ソフトは多種多様な種類があり、ソフトによって搭載機能が異なります。
なお、ほとんどの製品に備わっている基本機能は、以下のものがあります。

  • 利用者の登録・管理
  • 帳票・計画書の作成・管理
  • 利用者の領収書発行
  • 口座引き落とし用データの作成
  • 勤怠管理・給与管理

各機能の特徴を確認して、介護請求ソフトを選ぶ際に役立てましょう。

利用者の登録・管理

介護請求をする際には、利用者情報を扱って請求データを作成します。
そのため、介護請求ソフトには、利用者の登録・管理機能が備わっています。

請求書を発行するために、介護請求ソフトで登録・管理するべき情報は次の通りです。

  • 氏名
  • 住所
  • 保険者番号
  • 被保険者番号
  • 要介護度
  • 介護認定開始日
  • 介護認定終了日
  • 給付率
  • 公費情報
  • 保険者に関する情報
  • 介護医療に関する情報
  • 家族に関する情報

ソフトを活用して利用者情報を登録すれば、請求書を作成するごとに一から情報を記入する手間が省けます。
利用者情報に変更が生じた際には、情報を書き換えて更新すれば、自動的に請求書へ記載される情報に反映されます。

介護請求ソフトを活用すること、利用者の情報を登録し管理できるため、請求業務にかかるリソースを軽減することが可能です。

帳票・計画書の作成・管理

介護請求ソフトは、帳票・計画書の作成・管理機能が備わっています。
作成できる書類の種類は、介護請求ソフトによって異なりますが、主に次のような帳票・計画書を作成できます。

  • サービス利用票
  • サービス提供票
  • サービス実績票
  • 給付管理票
  • 介護給付請求書

ケアプラン作成と帳票作成が連動することで、帳票・計画書作成に関する業務の生産性を向上できます。
介護請求ソフトを活用すれば、サービス提供票やケアプランを簡単に作成・管理できるため、従来の手入力よりも業務負担を軽減できます。

利用者の領収書発行

介護請求ソフトには、利用者の領収書発行に関する機能が備わっています。
介護施設・サービスを利用している要介護者への、領収書発行に関わる業務をソフトで円滑に行えるため、従業員のタスクを軽減することが可能です。

ソフトで領収書の発行記録を管理することで、請求書の発行業務を円滑化し効率的に業務を遂行できます。

従来の方法では領収書の控えを管理し、請求額を計算して請求書を作成する必要がありました。
この方法は従業員の負担が多く、請求額を発行するまでに時間がかかってしまいます。

介護請求ソフトは、利用者の領収書に関する業務をデジタル化し、事務業務にかかるリソースを軽減して生産性を向上できます。

口座振込データの作成

介護請求ソフトには、利用者がサービス料金を支払う際の口座振込データを作成する機能が備わっています。
口座振込データとは、ソフト上で決済業務を行うために口座情報をデータ化したものです。

口座振込データを作成すれば、サービス決済のために利用者への連絡・郵送業務を簡略化し、スムーズに決済業務を行えるようになります。
介護サービスの支払いは、「集金」「振込」「口座振込」などの方法で決済されますが、「口座振込」以外の決済方法では利用者やその家族に手間が生じます。

介護請求ソフトを活用し、口座振込データを作成しておけば、利用者や家族のリソースを軽減してスムーズに決済を完了することが可能です。

勤怠管理・給与管理

介護請求ソフトの中には、従業員の勤怠管理・給与管理を行う機能が備わっています。

勤怠管理機能では従業員の出勤・退勤だけでなく、早退や有給など給与計算に関わる勤怠情報を一括管理できます
勤怠管理で収集・管理したデータをもとに、給与計算を自動で行えるため経理業務の負担を軽減できます。

介護請求ソフトを導入するメリット

介護請求ソフトを導入すべきか悩んでいる方は、導入することで得られるメリットを確認しておいてください。
介護請求ソフトを利用することで、次のようなメリットを得られます

  • 請求業務を効率化できる
  • 人件費を削減できる
  • 必要な情報をスムーズに取得できる
  • 情報共有を円滑化できる

それぞれのメリットを解説しますので、介護請求ソフトを導入するべきか社内で検討してみましょう。

請求業務を効率化できる

介護請求ソフトを利用すれば、請求業務を効率化できます
請求業務に必要な数値をソフト上で管理しているため、必要に応じてデータを自動反映できます

わざわざ必要データを収集する手間がなので、従来よりも請求業務を効率化できるでしょう。

人件費を削減できる

介護請求ソフトを導入するメリットは、人件費を削減できることです。
請求書作成・発行業務を効率化できれば、従来よりも少ない人員で業務を遂行できます。

人材費を削減しても業務は効率的に行えるため、企業の生産性向上が期待できます。

必要な情報をスムーズに取得できる

介護請求ソフトを導入すれば、必要な情報をスムーズに取得できます
介護請求ソフトには過去の請求データや帳票・領収書が保管されており、必要時には瞬時に取得できます。

帳票を作成した後に領収書を発行する際にも、帳票で記入した利用者情報・介護情報をもとに領収書を作成できるため、書類作成にかかる時間や手間を大幅に軽減できます。
利用者情報もソフトで管理されているため、利用者や家族に連絡を取りたい際にもスムーズに情報を引き出せて便利です。

介護請求ソフトは、請求に関する情報や利用者情報を保管・管理しているソフトなので、導入すれば情報検索・取得を円滑化できます。

情報共有を円滑化できる

介護請求ソフトを導入して得られるメリットは、情報共有を円滑化できることです。
利用者情報・請求情報を介護請求ソフトで一括管理できるため、情報を一箇所に集約して従業員で共有しやすくなります

また紙媒体の請求書・ケアプランで業務を行っている場合は、書類保管庫から必要な文書を探し出し共有するまでに時間と手間がかかります。
介護請求ソフトであれば必要な文書をスムーズに検索・取得し、社内に共有することが可能です。

介護請求ソフトを選ぶ際のポイント

介護請求ソフトは多種多様な種類が存在します。
数多くのソフトから自施設に合ったソフトを選ぶためには、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 介護請求ソフトの対応機能・業務が適切か
  • セキュリティ・サポートサービスが充実しているか
  • 同業種の導入実績の有無

それぞれのポイントを押さえれば、事業所に合った介護請求ソフトを選べます
介護請求ソフトを選ぶ際のポイントを把握して、事業所に合ったソフトで事務業務のリソースを軽減し生産性を向上させてください。

介護請求ソフトの対応機能・業務が適切か

介護請求ソフトを選ぶ際には、対応機能・業務が適切か確認しておきましょう。
介護請求ソフトは、現在ある課題を解決し業務の効率化・従業員の負担軽減を図るために導入するものです。

例えば、請求書を作成する際に利用者の情報検索・収集に時間がかかっている場合は、利用者情報を管理し過去の書類から請求書を作成できる機能が求められます。
従業員間で請求書の共有に時間がかかっている場合は、セキュリティに特化して情報共有がしやすいソフトがおすすめです。

介護請求ソフトによって備わっている機能・活用できる業務は異なるため、導入前に「課題を解決できるソフトであるか」確認しておいてください。

セキュリティ・サポートサービスが充実しているか

介護請求ソフトを選ぶポイントとして、セキュリティ・サポートサービスが充実しているか確かめておくことが重要です。
介護請求ソフトには、利用者情報・請求情報・従業員情報が保管されているため、外部のユーザーの侵入を防ぎ情報漏洩を防止するセキュリティが求められます

情報の暗号化やアクセス権限管理など、セキュリティ対策が充実している介護請求ソフトを導入すれば、安心して事務業務に活用できます。
また介護請求ソフトは導入して終わりではなく、従業員がソフトの操作になれて適切に運用できなければ成果を出せません。

そのため、導入後に疑問や課題が生じた際に、カスタマーサポートで対応してくれるサポート体制が整っているか確認しておくことが重要です。
セキュリティ・サポートサービスの充実度を確認してから、安心して利用できる介護請求ソフトを選んでください。

他事業者の導入実績の有無

介護請求ソフトを導入する際には、他事業所の導入実績の有無を確認してから、事業所に合うソフトを選びましょう。
介護業界でも介護施設・訪問介護・障がい福祉など、ケアを提供するターゲット層や環境が異なります。

他事業所の導入実績があるソフトを導入した方が、事業所の業務課題とマッチしやすく、より大きな成果を発揮できます
介護請求ソフトを選ぶ際には、口コミ・評判を確認するとともに、事業所と同業種の導入実績の有無を確認しておきましょう。

伊谷 俊宜氏
伊谷 俊宜氏

まだ導入は不透明ですが(2023年9月時点)、財務省からの強い要求もあり、介護サービス自己負担額が2割となる対象者の拡大は避けられないでしょう。社会保障費抑制のためにはやむを得ない施策でもあります。このように利用者の負担割合に多くの階段ができるということは、請求業務がより煩雑になるということとイコールでもあります。 また、利用者側の心理として、支払う費用が2倍になれば、求めるサービスレベルもより高くなっていくと考えられます。つまり、2割負担者が増えるということは、より高いレベルのサービス提供を現場は求められるということでもあるのです。現場のサービス力向上のためにも、請求業務など利用者と直接関わることのない業務は、介護請求ソフトを最大限に活用し、徹底的に効率化を図っていきましょう。

介護請求ソフトならワイズマンシステムSPがおすすめ!

介護請求ソフトを導入するなら、ワイズマンシステムSPがおすすめです。
ワイズマンシステムSPは、請求書の発行・金額計算をDX化し業務の効率化に貢献します。

介護請求ソフトとして、ワイズマンシステムSPには次のような特徴があります。

  • 複数拠点の利用料を一元管理​
  • 豊富なサブシステムで介護業務全体を効率化
  • ASPICクラウドアワード(元ASP IoT・AI・クラウドアワード)4年連続受賞

それぞれの特徴を解説しますので、介護請求ソフトの導入を検討している方はワイズマンシステムSPを採用すべきか検討してください。

複数拠点の利用料を一元管理​

ワイズマンシステムSPでは、複数拠点の利用料を一元管理できます。
具体的にはデイサービスやショートステイなど、複数のサービスを使用した場合の請求書を1枚にまとめて発行することが可能です。

複数のサービスを利用している方でも、まとめて一括請求できるので口座管理にかかる事務手間を軽減できます。
さらにまとめて入金管理もできるため、各拠点で事務作業を行う必要がなくなり、作業効率を向上できます

ワイズマンシステムSPは、複数拠点の利用料を一元管理できるため請求情報をまとめて発行・管理できる点が魅力的です。

豊富なサブシステムで介護業務全体を効率化

ワイズマンは、介護請求ソフトの他にも様々なサブシステムを提供しています。

  • 本部管理システムSP
  • 利用料合算システムSP
  • 預り金管理システムSP
  • 栄養ケア・マネジメント支援システムSP
  • 施設ケアマネジメント支援システムSP
  • メディカル介護システム
  • 福祉用具管理システムplus
  • 利用者情報総合管理システムSP
  • 障がい者施設支援システム/障がい者居宅サービス支援システム
  • 障がい児童書支援システム
  • 見守りシステム連携オプション
  • 誤薬防止システム連携オプション

各施設特有の業務プロセスに対応し、特定部門・施設全体の業務を効率化します。
なお、上記のパッケージ以外にも、オプションサービスや外部連携機能にも対応しているので、細かな要件にも柔軟に対応できます。

ASPICクラウドアワード(元ASP IoT・AI・クラウドアワード)4年連続受賞

ワイズマンシステムSPは、ASPICクラウドアワード(元ASP IoT・AI・クラウドアワード)4年連続受賞しています。
ASPICクラウドアワードとは、一般社団法人日本クラウド産業協会が主催するグランプリです。

ワイズマンシステムSPは、第三者からの評価を受けた信頼性のある製品です。
少しでも気になる方は、お気軽に以下より資料をご請求ください。

介護請求ソフトを導入して業務効率を向上しよう!

介護請求ソフトを導入すれば、請求業務など事務作業の業務効率を向上させられます。
従業員の負担を軽減し事務業務の生産性を向上できるため、より高精度なケア実現につながります。

介護請求ソフトは、利用者情報の登録・管理や帳票・計画書の作成など、請求関連の機能だけでなく、従業員の勤怠管理・給与計算などその他の事務業務を軽減する機能が満載です。
自施設に合ったソフトを選ぶためにも、対応機能・業務の適応性やセキュリティ・サポートサービスの充実度を確認して見てはいかがでしょうか。

ワイズマンシステムSPは、ASPICクラウドアワードを4年連続で受賞しているほど確かな実績がある介護請求ソフトです。
請求関連だけでなく介護業務全体の課題を解消し業務を効率化する製品が充実しています。

監修:伊谷 俊宜

介護経営コンサルタント

千葉県佐倉市出身。大学卒業後、教育サービス業界に入社したが、障がい者との交流を機 に「高齢や障がいを理由に、不当な差別を受けることのない社会を作りたい」と、介護事業者の門をたたいた。これまで、数々の特別養護老人ホーム、 グループホーム、デイサービスの立ち上げ、運営に参画。現在は、“現場第一主義!”を旗印とし、高齢者住宅、デイサービスを中心に「人気の施 設づくり」を積極的にサポートしている。

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