企業主導型保育所に黄信号 内閣府調査 定員充足率6割どまり
待機児童解消の切り札として整備が進められている企業主導型保育所だが、開設は相次いでも利用者の充足率は全平均で6割にとどまっていることが21日、内閣府の調査で明らかになった。
内閣府が実施した調査は、2017年度中に運営していた1420カ所の企業型保育所。定員は2万8970人(0~2歳児2万2174人、3歳以上6796人)。
18年3月時点では「単独設置型」が最も多く672カ所、複数の企業が共同設置する「共同利用型」が551カ所、保育事業者によるものが197カ所となっている。定員充足率が最も高いのも単独型だが、それでも62・5%。全施設平均では60・6%だった。開設からの運営期間が1年以上でも72・8%にとどまっている。 (シルバー新報2019年1月25日号)