2018.09.14
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選択的介護モデル事業」をチャンスに マルシモ 訪問介護+ICT見守りに挑戦 24時間365日営業が強みに

 豊島区が8月からスタートさせた「選択的介護モデル事業」でICTを活用した見守りサービスの提供に挑戦しているのが、マルシモ(下地正泰社長)だ。長年24時間対応の訪問介護に取り組んできた体制があればこそだ。モデル事業への参加をイノベーションのチャンスととらえている。 介護保険の訪問介護と保険外サービスを組み合わせて、ケアマネジメントに基づき利用するのが区の「選択的介護モデル事業」。ICTによる見守りもメニューの1つとなったが提案があったのは、2社6メニュー。そのうち、5メニューまでを提案しているのがマルシモだ。 「24時間365日営業している当社の強味をいかせると考えました」 そう話すのは、下地社長だ。同社は短時間の巡回サービス中心の全国的にも珍しい事業形態の訪問介護事業所だ。本社と同じ場所のマルシモホームヘルプサービスは、常勤ヘルパー12人が2交替で働く。30代の男性が中心というのも珍しい。 介護保険が始まる直前、24時間定期巡回の訪問介護サービスのモデル事業が全国で行われていた。下地社長が当時勤務していた会社が豊島区から事業を受託。その後、独立したが、事業形態は当時のまま守り続けている。頻回のサービスを必要とする障害者や難病患者が現在、利用者の約半数を占めるという。(シルバー新報2018年9月14日号)