来年度予算案 101兆円超 消費税対応などで社会保障押し上げ
政府は12月21日、2019年度予算案を閣議決定した。一般会計総額は、前年度当初予算比3兆7437億円増の101兆4564億円。当初予算段階で初めて100兆円を超えた。社会保障関係費も、1兆704億円増の34兆587億円で過去最大。高齢化に伴う自然増は5千億円以下に抑えたが、消費税増収分を活用した「社会保障の充実」や、消費税率引き上げに伴う経済対策が歳出全体を押し上げた。
社会保障費の伸びについては、概算要求段階では6千億円増を見込んでいたが、薬価のマイナス改定で約500億円、介護納付金の総報酬割の拡大や生活扶助基準の見直しなどの制度見直しで約800億円を圧縮。トータルで4768億円の伸びに抑えた。 (シルバー新報2019年1月1日号)