ICTを利用した全国地域医療連携の概況、2017年度版を公表 日医総研WP
本医師会はこのほど、日医総研ワーキングペーパーNo.428として「ICTを利用した全国地域医療連携の概況(2017年度版)」を公表した。概況では、地域医療連携と多職種連携の構築費用や運用費用などに関する現状が整理されている。
まず地域医療連携では、1地域医療連携あたりシステム平均構築費用(年間)は、無料地域を含むと約3,000万円、有料地域のみで約3,600万円となっていた。1地域医療連携あたりのシステムの平均年間運用費用は約1,400万円であった。将来システム更改時の費用負担については58.8%の地域で未定とし、課題になっている。地域医療連携システムを導入した最大の効果は、従来の「医療機関間の人的ネットワークが進んだ」から「患者サービスが向上した」と回答している。
他方、多職種連携では、1多職種連携あたり平均導入費用は無料地域を含むと約157万円、有料地域のみ約620万円となった。1多職種連携あたり平均年間運用費用は無料地域を含むと約79万円、有料地域のみでは約240万円となっていた。
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