2022年以降、医療保険財政はより危機的な状況に直面すると指摘 健保健など
健康保険組合連合会と全国健康保険協会は5月15日、保険給付範囲の見直しに向けた意見をプレスリリースした。今般の高額医薬品の保険収載を踏まえ、さらなる高齢化と現役世代の減少が同時進行する中で、団塊の世代が後期高齢者に入り始める2022年以降、医療保険財政はより危機的な状況に直面すると指摘した。
革新的で高額な新薬の保険適用は今後も続くと見通され、このような新薬を保険適用しながら国民皆保険制度を維持していくためには、薬価制度に基づく医薬品価格の適正化、高齢者医療費の負担構造改革や医療費適正化策だけではとても追いつかず、軽症疾患用医薬品についてはスイッチ OTC の推進など、保険給付範囲からの除外や償還率変更を実行すべきであるとした。
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