2019.09.06
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介護総額初の12兆円超 概算要求 ムーンショット研究も

厚生労働省老健局の概算要求では、介護保険制度にかかる国庫負担(地域支援事業費を除く)として前年度予算比4.8%増の2兆9763億円を要求した。利用者負担も含めた介護総費用額は12兆2768億円となる。要求段階としては過去最大だ。
 新規事業として挙げているのがロボット・AI・ICTのムーンショット型研究だ。ムーンショット型研究とは、従来の技術の延長にない、より大胆な発想に基づく研究開発のこと。今年3月に公表された未来イノベーションワーキング・グループの中間まとめなどを踏まえ、「介護高齢者のQOLの劇的改善」といった目標実現に向けて、文部科学省、経済産業省、厚生労働省の3省が協力して、健康・医療分野での基礎研究から実用化までの切れ目のない研究開発を目指す。(シルバー新報2019年9月6日号)