2020.02.21
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新型肺炎 マスクが足りない! 厚労省 メーカーに「増産」、自治体に「備蓄放出」要請

 新型コロナウイルスの「猛威」が連日報じられている。日本国内でも感染拡大の動きが広がっているが、決定的な対策が見えない中、不安が広がるばかりだ。  中でも深刻なのがマスクの品薄状態。厚生労働省と経済産業省は共同で1月28日、国内メーカーへ増産を強く要請した。国内最大手のユニ・チャーム(港区、高原豪久社長)は、24時間フル稼働で生産を続けているが、「注文数は依然として通常の2~3倍以上のまま。作っても作っても間に合わない」(広報担当)状態という。  同社によると通常、日本で流通しているマスクの約7割は中国製で、中国が輸出制限をしているため日本での品薄状態が深刻化している。ユニ・チャームのマスクは9割以上が国内生産。他社が供給できなくなった分もカバーしなければならなくなった。国内で初の感染者が出た1月16日以降、注文が殺到しているという。(シルバー新報2020年2月21日発売号)