PHRやEHRの基盤構築に向けて医療情報システムの課題や方向性を確認 厚労省
厚労省は3月26日、健康・医療・介護情報利活用検討会の医療等情報利活用ワーキンググループ(WG)の初会合を開催した。医療等情報利活用WGでは、「医療等情報を本人や全国の医療機関等において確認・利活用できる仕組みの在り方」と「電子処方箋の実現に向けた環境整備」について議論し、これらの実現に向けた工程表の策定を行う。
現行の医療情報システムの課題としては、「①医療機関間の医療情報共有やPHR等、施設外での医療データ管理・流通、②医療の実態評価や臨床研究等へのリアルワールドデータの活用、③医療の質・安全向上のためのシステム等、医療現場の意思決定支援への活用」への対応が挙げられ、技術は10年単位で推移する中、統一された電子カルテ、画一化された製品は現実的ではないとした。
こうした課題を解消するため、医師等がデータの流通を制御できるようにするための基盤として、データの外部出力機能、データの構造化、ハウスコードの標準コードへの変換、標準フォーマットで出力するAPI等を実装する必要があり、標準的医療情報システムの基本的な考え方を踏まえた全体構想(グランドデザイン)とクラウドベースで効率的で安全なシステムの構築を目指している。
■関連サイト: https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000210447.html
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