介護現場の窮地訴え 業界団体要望続々と 介護を止めない体制整備を
新型コロナウイルス感染症が全国に広がる中、介護業界団体や職能団体から、政府・厚生労働省に対する要望も相次いでいる。どんなことを訴えているのか、主な団体の主張をまとめてみた。自分たちの「守備範囲」を超えて介護現場を守ろうとする姿勢も見えてくる。「感染症対策に不慣れな介護職が中心となって、新型コロナウイルス感染症の陽性者へのケアを施設内で継続せざるを得ない実態がある。優先的かつ速やかに入院できるよう都道府県に指導してほしい」。4月28日、都内で記者会見を開いて厚生労働大臣へ要望書を提出したことを明らかにしたのは全国老人保健施設協会だ。(シルバー新報2020年5月1日発売号)