オンライン初診の恒久化について議論、患者情報の把握を前提とする方針 厚労省
厚労省は5月31日、オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会を開催し、オンライン初診の恒久化に向けた議論を行った。 コロナ禍における時限的・特例的な取扱いに対応(0410対応)している医療機関の登録数は、令和3年4月末時点で、全体の約15%を占めている。0410対応の傾向は、昨年4月より3ヶ月毎に検証を実施した過去3回と同様に、今回の1-3月実績においても電話診療やオンライン診療の患者は小児・勤労世代が多く、軽症と思われる患者を中心に初診からの電話診療・オンライン診療が行われていた。 こうした現状を踏まえ、オンラインを利用した初診の恒久化については、過去に受診歴のない医療機関であっても、医師が一定の患者情報を把握できる場合、かかりつけ医に書いてもらった紹介状や他の医療機関で受けた健康診断の結果が確認できる場合などが想定されている。厚労省は一定条件に基づく恒久化に向けて、骨子を6月に、指針を秋に見直す方針としている。