2021.08.30
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2020年度介護労働実態調査、離職率・賃金・労働環境が改善  介護労働安定センター

介護労働安定センターは8月23日、2020年度介護労働実態調査の結果を公表した。 調査は2020年10月に行い、全国の介護保険サービス事業を実施する事業所から18,000事業所を無作為抽出にて選定し、9,244事業所、労働者22,154人に回答が得られた結果である。 事業所調査によれば、介護事業所における人材の不足感は、「大いに不足」+「不足」+「やや不足」が全体で 60.8%(前回65.3%)となり、2年連続で人材の不足感の改善が見られた。職種別でみると、訪問介護員の不足感が 80.1%で最も高く、次いで介護職員の 66.2%であった。不足している理由は「採用が困難である」が86.6%、その原因としては「他産業に比べて、労働条件等が良くない」が53.7%、「同業他社との人材獲得競争が激しい」が53.1%と高くなっていた。 訪問介護員と介護職員の離職率は14.9%(前回15.4%)、過去最低の離職率となり、全産業の平均離職率15.6%を0.7ポイント下回った。賃金は、一般労働者の所定内賃金(無期雇用職員、月給の者)が平均243,135円(前回234,439円)、管理者の所定内賃金は平均382,036円(前回355,425円)となり、ともに前年より増加し、その背景に関与する「特定処遇改善加算」の活用が約6割となっていた。賃金の改善のほか、残業や有給等の労働環境の改善も見られ、賃金と労働環境の改善が離職率の改善に寄与したと考えられる。

■関連サイト: http://www.kaigo-center.or.jp/report/2021r01_chousa_01.html

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