2020年人口動態統計の概況、呼吸器系疾患の死亡が前年より2万人減少 厚労省
厚労省は9月10日、2020年人口動態統計の概況を公表した。出生数は84万835人で、前年の86万5,239人より2万4,404人減少し、1899年の人口動態調査開始以来最少となった。死亡数は137万2,755人で、前年の138万1,093人より8,338人の減少となり、11年ぶりに減少した。 死因別では、悪性新生物の死亡数が37万8,385人(全体の27.6%)と最も多く、次いで心疾患(同15.0%)、老衰(同9.6%)と続いた。また、対前年増減の死亡数を深掘りすると、呼吸器系の疾患は17万2,727人、前年の19万3,234人より2万507人減少し、その内訳では肺炎が7万8,450人で前年より1万7,068人減少、インフルエンザは956人で前年より2,619人減少した。感染症及び寄生虫症は 2万2,129人、前年の2万3,544人より1,415人減少となった。新型コロナウイルス感染症は3,466人、死亡総数に占める割合は0.25%であった。 これに対して、外出自粛要請に伴う医療機関の受診控えによる健康への影響や病態悪化が懸念されていたが、前年より特異的に死亡が増加した疾患はなく、老衰が1万577人、自殺は818人の増加となっていた。
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