医療・介護分野の規制改革、医療DXを推進、電子処方箋普及に向けた緩和策 政府
政府は12月22日、規制改革推進会議を開催し、当面の規制改革の実施事項案をもとに審議した。規制改革の重点分野に位置づけられた「医療・介護・感染症対策」では、コロナ禍における喫緊の課題への対応とともに、医療・介護DXを推進していく。医療DXにおいては、オンライン診療・服薬指導の促進や電子処方箋の普及及び医療分野における資格確認・本人認証手段の見直しなどが盛り込まれた。
オンライン診療・服薬指導の促進においては、医療DXの基盤構築として、受診から薬剤の受領までの一連の過程をオンライン完結化する。そのうえで、紙処方箋から電子処方箋への迅速かつ全面的な転換の実現を目指していく。電子処方箋を普及させるため、現行の紙処方箋の実務においてその都度明示的な医師の資格確認が行われていない実情を踏まえ、紙に比べ電子処方箋が実務的に使い勝手が良いものとなるよう、医療機関・電子署名サービス提供事業者による医師の資格確認に際して、医師登録原簿を都度照会する必要はないこととし、円滑な運用ができる仕組みを構築するため、HPKI以外の電子処方箋の資格確認・本人認証手段の見直しを行うとした。
また、薬剤師の働き方改革等の観点を含め、在宅(薬剤師の自宅等)での服薬指導を早期に可能とする方向で検討するとした。
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