サイバー攻撃による診療停止に備えた短期的なセキュリティ対策などを検討 厚労省
厚労省は5月27日、健康・医療・介護情報利活用検討会の医療等情報利活用ワーキンググループを開催し、医療機関におけるサイバーセキュリティ対策の徹底について審議した。医療機関のセキュリティ対策は、医療情報システムの安全管理に関するガイドラインに基づき、各医療機関が自主的に取組を進めてきたが、昨今のサイバー攻撃の増加や、そのサイバー攻撃により長期に診療が停止する事案が発生したことから自主的な取組だけでは不十分と考えられる。
短期的な対策として、長期に診療が停止することのないよう、セキュリティ対策研修の充実や脆弱性が指摘されている機器の確実なアップデートの実施による「平時の予防対応」、インシデント発生時の駆けつけ機能の確保など「インシデント発生後の初動対応」、バックアップの作成・管理や緊急対応手順の作成と訓練の実施など「日常診療を取り戻すための復旧対応」といった対策の徹底を図る点を医療機関に周知していく必要性を確認した。