リフィル処方箋応需に関する調査報告書、リフィル処方医療機関の傾向など NPhA
日本保険薬局協会(NPhA)は6月10日、リフィル処方箋応需に関する調査報告書を公表した。調査報告は、リフィル処方箋の発行および応需状況の実績、事例、課題等について、NPhA会員の103社、11,881薬局(回答率:69.1%)におけるWEBアンケートの調査結果をもとにまとめられている。医療機関のリフィル処方箋に対する意向を「概ね把握している」と回答したのは38社(36.9%)、リフィル処方箋発行の予定、意向がある医療機関は約5%にとどまった。リフィル処方箋の応需実績がある薬局は全体の17.6%、薬局形態別ではドラッグストア等併設型の薬局を主に展開している法人の方が実績を有する薬局割合は高かった。
リフィル処方箋を発行する医療機関の傾向としては、クリニックの方が多く、診療科では、内科、耳鼻科、整形外科が多く、リフィル処方箋発行のきっかけとして「患者からの要望が多い」傾向となっていた。希望される患者の傾向としては、年代にはっきりとした傾向は見られなかったものの、仕事の都合や、定期受診が大変な方等の患者個別の事情も紹介された。また、処方の傾向として、慢性疾患で長期継続服用される薬剤(高血圧、高脂血症の治療薬等)や、抗アレルギー剤が多いという回答であった。