第8次医療計画策定に向けた高齢者救急医療の課題、ECMO治療の実態 厚労省
厚労省は6月16日、第8次医療計画等に関する救急・災害医療提供体制等に関するワーキンググループを開催し、第8次医療計画策定に向けた救急医療について審議した。高齢者医療をどうするかが今後の救急医療のポイントであり、高齢者をどこで診ていくのかが検討課題となっている。高齢者が増えるにつれて増加する脳梗塞、骨折、肺炎などの疾患は、都会では二次救急でほとんど診られている中、高齢者救急の位置づけをはじめ、多発外傷や交通事故を想定した救命救急センターなどの三次救急がどういう役割を担っていくか検証の時期に来ている点を確認した。
なお、今般の新型コロナに係るECMO治療の実態では、横断的ICU情報探索システム(CRISIS)によると、2020年2月9日から2022年6月12日において総ECMO装着患者1,287名のうち、ECMOを軽快離脱できた患者は814名、死亡した患者は 466名、6月12日時点でECMO装着を継続している患者は7名であった。