医師の高齢化により診療所数が減少局面、かかりつけ医のチーム医療が必要 日医
日本医師会はこのほど、日医総研リサーチ・レポート No.128として、かかりつけ医の制度整備に関する見解を示した。骨太方針2022では「かかりつけ医機能が発揮される制度整備を行う」と明記され、かかりつけ医機能の要件を法制上明確化し、これらの機能を備えた医療機関をかかりつけ医として認定するなどの制度設計の検討が必要となってきた。レポートでは、かかりつけ医機能の向上に対し、診療所の一部で期待されている機能を十分発揮できていないところがあるとすれば、その背景には医師の高齢化があり、これからかかりつけ医機能を向上させていこうというときに、すでに地方では診療所数が減少局面にあるため、かかりつけ医がチームで対応できる仕組みが必要だとした。
なお、政府および厚労省による「かかりつけ医機能の明確化・強化」に関する今後の検討においては、法定事項ではないものの、外来医療計画に関連するテーマの一つであるため、新たな検討会を立ち上げるのではなく、第8次医療計画等に関する検討会で議論を行っていく方向となっている。
■関連サイト: https://www.jmari.med.or.jp/result/report/post-3451/