2020.06.17
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科学的介護の実現に向けたCHASEの本稼働

Q2「CHASE」導入の準備と実務的な運用、データ提供の頻度は?

「CHASE」を利用するには専用サイトからの利用申請が必要です(下図)。「CHASE」では2種類のユーザー登録を要し、まずは「管理ユーザー」が操作職員、記録職員、介護サービス利用者の登録を行います。その後、運用上の様式情報の入力を行う「操作職員」を登録します。導入の準備として、動作条件はシステムの導入前にご利用の機器の仕様などを確認する必要があり、「CHASE導入手順書」をもとに準備を進めていきます。

介護現場では、「CHASE」で収集するすべての情報について、新たに手入力を行うことは業務負担も大きく現実的ではありません。介護業務ソフトを導入している介護事業所等では、既に「CHASE」で収集する情報の一部はソフト上で電子化され、この情報をCSVファイルとして「CHASE」に取り込む機能を有しているため(未対応であれば改修あるいは対応ベンダーへの相談が必要)、介護事業所等における負担が少なくなります。具体的には、各事業所がインターネット回線にて「CHASE」専用サイトに接続し、介護業務ソフトから「CHASE」のクライアントアプリケーションに共通インターフェースを介することにより、CSVファイルの取り込みが可能となります。

こうした介護業務ソフトから「CHASE」に連携する頻度は月1回程度と想定されています。「操作職員」の負担を考慮し、「CHASE」への必要なデータの自動抽出ができる設計となっているため、新たな負荷もなく安心して導入できるでしょう。

出所:厚労省「CHASE導入手順書」より一部引用、編集加工

  • 参考サイト:厚労省 CHASE専用サイトに掲載された「CHASE導入手順書」より一部引用、編集加工
    https://chase.mhlw.go.jp/login

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ワイズマン編集部

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