市場拡大再算定など、17成分52品目に大幅な薬価引き下げの再算定を適用 厚労省
厚労省は1月22日、中医協総会を開催し、2020年度診療報酬改定に向けて、市場規模の拡大等により大幅に薬価を引き下げる市場拡大再算定品目及び効能変化再算定品目として、17成分52品目に再算定を適用するとした。
「市場拡大再算定」は類似品も含めて14成分40品目が該当し、内服薬が21品目、注射薬が18品目、外用薬が1品目となった。「市場拡大再算定の特例」には2成分8品目が該当し、「キイトルーダ点滴静注(MSD)」は年間の販売額が1500億円を超え、基準年間販売額の 1.3 倍以上となり、最大50%の引下げを受ける。「リクシアナ(第一三共)」は年間の販売額が1000億円を超え、基準年間販売額の1.5倍以上に該当し、最大で25%の薬価引き下げを受ける。
また、2020年度改定で新たに導入される「効能変化再算定の特例」は、市場規模が100億円を超え、効能変更前の10倍以上となった場合に対象となる「ゾレア(ノバルティスファーマ)」が該当した。
■関連サイト: https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00062.html
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