動かない介護票 トップは看護 参院選
業界団体の戦場となる自民比例区。今回、「介護」で2人が立候補していたが落選。裾野の広いはずの介護票は動かなかった。医療介護業界では看護が最も票を集めた。比例候補33人中、当選は19位まで。27位だったのは、山本左近氏。介護老人保健施設連盟が初めて組織内候補として擁立し、若手経営者の集まりである介護事業者連盟や福祉用具供給事業者も政治連盟を設立し支援にまわった。7万8236票を集めたが、最低当選ラインとなった13万票にまったく届かなかった。元F1レーサーとしても知名度があり、介護関係者以外からも集票。東京、神奈川で1万2千の票を集めている。老健施設の経営者は医師であり、各地で医師会候補との調整に腐心する場面も見られた。次回以降の対応も注目だ。全国老人福祉施設協議会が2人めの組織内候補として擁立した角田充由氏。元宇都宮市議会議員。山本氏を3千票ほど下回り、7万5241票。前回の参議院選挙でぎりぎり当選に滑り込んだときの約11万票を割り込むことになった。関係者の分析では、カギを握る地元票が2万1千票と伸び悩んだことが大きいという。全国組織のはずだが、滋賀110票、奈良124票など集票のムラも大きい。(シルバー新報2019年7月26日号)
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