シームレスな医師養成に向けた取り組み、臨床教育等における課題を確認 厚労省
厚労省は6月19日、医道審議会医師分科会を開催し、シームレスな医師養成に向けた課題や今後の取り組みについて議論した。
臨床教育における課題では、臨床実習が見学中心で実習の実践性が乏しく、習得度が高くない点や、医師臨床研修到達目標は卒前・卒後の連続性を考慮して一貫性が必要にも関わらず、従来の制度では卒前・卒後による分断が発生して研修内容に重複が生じうる状況となっている点などが指摘された。
また、共用試験や診療参加型臨床実習導入により臨床実習から卒後研修までの研修の一体化を促進してきた中で、CBTの合格最低点基準が設定されているが、合格基準が各大学に委ねられていることから、CBT合格者の質が均てん化されていない点や、医師国家試験からCBTとの重複領域を中心に100題の削減が行われたが、未だ国家試験の負担が大きいという指摘も挙げられている。
■関連サイト: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05292.html
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